通常なら別職種のゲーム企画と開発を、一つの募集枠にした
ゲーム会社の採用では、ゲームプランナー、クライアントエンジニア、サーバーエンジニアなどを分けて募集することが一般的だ。韓国Netmarble Neoが公開した2026年AIインターンシップは、これらを従来どおりに分けていない。募集職種は「AI Game Maker」で、ゲーム企画と開発を統合した役割だと明示している。
会社の公式LinkedInによると、応募受付は2026年11月11日(水)12時から11月24日(火)23時59分まで。選考後のインターンシップは2027年3月から5か月の予定で、正社員登用の可能性を伴う。求人媒体に11月4日や5日と記載されているのは事前告知の掲載日であり、会社が案内した実際の応募開始日とは違う。
GameJobの求人票では学歴・職歴は不問、勤務地はソウル市九老区、報酬は会社規定によるとされている。人数は具体的な数字が公表されていない。採用連動型だからといって、5か月の勤務後に全員が正社員になると約束されたわけではない。
「企画と開発の統合」は専門家が不要になるという意味ではない
ゲーム企画はルール、成長、報酬、バランスやプレーヤー体験を設計する。一方、開発はそれをプログラムとシステムとして実装し、性能や不具合を確かめる。それぞれの業務には異なる専門性があるため、従来の求人は企画職とエンジニア職を分けてきた。
今回の募集から読み取れるのは、両方の専門能力が同じになったという主張ではなく、企画の意図を動く成果物につなげられる人を一つの職種で評価しようとする試みだ。戦闘システムの小さな試作品を作り、遊んだ結果からルールを修正する過程を思い浮かべると分かりやすい。ただし、これは業務を理解するための例であり、実際の選考課題ではない。
一つのインターン職種が統合されたことは、Netmarble Neoの既存エンジニアやプランナーが廃止された証拠にはならない。会社はアートやアニメーションなどの専門職も別途募集している。今回の選考単位と、企業全体の組織再編を混同すべきではない。
Nexonも職種をなくした。ただし、3日間の学生イベントだった
ゲーム制作で職種の区分を外す試みは今回が初めてではない。Nexonは2026年7月の大学生向けゲームジャム「NEXON GAMEJAM」で、企画・プログラミング・アートを分けず、参加者をすべて「ゲーム制作者」という単一枠で募集した。56人を14チームに編成し、2泊3日で一つのゲームを完成させる催しだった。
主催者はAIを制作の新しいチームメンバーとして活用する方針を示し、各チームにAIツール利用費として40万ウォンを支給する計画も発表していた。この催しの目的は短期間の制作体験であり、長期の現場勤務を前提とする採用とは異なる。
Netmarble Neoが今回実施するのは、5か月働く採用連動型インターンの募集だ。短期イベントでの「職種を分けないゲーム制作」と、雇用に結びつく入口での「職種を分けない人材選抜」では意味が違う。それでも、配属先や実際の企画・開発の担当割合はまだ確認できない。
AI活用テストは明示されたが、採点基準は公開されていない
GameJobに掲載された事前案内によると、選考は書類審査、AI活用テスト、一次面接、オンライン適性検査、二次面接、健康診断、インターン選抜の順で予定されている。応募書類とともにポートフォリオの提出が必須と記載されている。
ただしAI活用テストの問題内容、使用可能なツール、配点、所要時間、従来のコーディングテストとの関係は公開情報だけでは確定できない。「コーディングテストが廃止された」「生成AIに指示を出せば合格できる」といった説明をする根拠はない。
AIがゲームのロジックの試案や簡単な実装を支援しても、動作の確認、バランス調整、不具合の発見と修正は残る。企画、実験、検証、改善の過程を示すことは応募準備として有用だが、それがNetmarble Neoの正式な採点項目だと断定することはできない。
プランナー志望者とエンジニア志望者は何を示せばよいか
プランナー志望者なら企画書を捨てるのではなく、企画したルールをどう試してみたかを説明したい。プレーヤーが予想と異なる動きをしたとき、どの設計を変えたのか。小さな試作品でも、企画を具体化して検証した経験を語れる。
プログラミング経験者は言語、エンジン、アルゴリズムだけでなく、なぜその仕組みを作ったのかを説明できるとよい。ゲームの面白さと技術的な制約がぶつかった際に、何を優先して判断したかも実務を理解するうえで役立つ。
AIを使った制作物なら、AIが生成した部分と自分が判断・修正・検証した部分を明確に区別する。全員にあらゆる分野の専門家になることを求めるという意味ではない。自分の強みがほかの制作工程とどうつながるかを証拠に基づいて説明することが大切だ。
AIで境界が低くなる作業と、残る専門性を分けて考える
ゲームの初期制作では、アイデアを企画に落とし、簡単な形に実装して試遊し、また改めるという作業が繰り返される。企画から動く形にするたびに意思疎通や調整の費用が発生する。生成AIなどの支援は、この一部を短縮する可能性がある。
しかし小さな試作品を早く作れることと、多くの利用者が使う商用オンラインゲームを安定して運営できることは別だ。サーバー、ネットワーク、情報セキュリティ、性能最適化、品質保証と継続運営には深い専門性が引き続き必要になる。
AI Game Makerの募集は、どの作業を一人の制作者が横断できるようになり、どの仕事は専門チームが担い続けるのかを観察する材料だ。一つの求人から産業全体の構造変化を結論づけるのではなく、実際の配属や次の採用がどう変わるかを見ていく必要がある。
応募者が最優先で確認したいのは課題内容より公式条件だ
ポートフォリオを見直すなら、問題の設定、実際に動く試作品、試遊で発覚した課題、修正結果という流れで説明するとよい。例えば小さな戦闘システムでも、担当範囲と試行錯誤を分けて示すことができれば、自分の貢献を伝えやすい。
応募日程については特に注意が必要だ。企業の案内では11月11日12時開始、24日23時59分締切となっているが、求人サイトには事前掲載日のほか、多少異なる締切時刻が表示される場合がある。提出するときは企業の正式な応募ページの案内を優先すべきだ。
作品提出の詳細形式やAIテストで許可されるツールなど、まだ明らかでない部分を推測で埋める必要はない。採用人数や正社員への転換率、合否を決める配点など、会社が公表していない情報についても同じだ。
今回の核心は「何を作れるか」を職種の入口で問う点にある
Netmarble Neoの2026年AIインターンシップは、ゲーム企画と開発を統合したAI Game Makerを募集し、選考にAI活用テストを設ける。勤務は2027年3月から5か月の予定だ。確認できるのはこの範囲であり、会社の全開発職種が統合されたわけではない。
Nexonの短期ゲームジャムは、複数の技能を使うゲーム制作を一つの参加枠で試した。今回のNetmarble Neoは同様の発想を実際の採用連動型インターンの職種に持ち込んだ。単にAIを使用した経験よりも、企画したものを動く成果物にするまでのつながりに注目すべきだろう。
志望者にとって有用な問いは「AIを使えるか」だけではない。「どの問題を定め、何を作り、どう確かめ、何を改善したか」を説明できるかだ。その問いが採用後の職務にどれほど重要かは、今後の実際の選考と配属内容を確認して判断する必要がある。
BANSEOG VIEW
BANSEOG VIEW | 工程を統合しても、専門性はなくならない
AI Game Makerはゲーム企画と実装を結びつける能力を、一つのインターン募集職種として提示した。従来のプランナーやエンジニアをすべて置き換えるという宣言ではない。
Nexonも3日間のゲーム制作イベントで単一の「ゲーム制作者」枠を採用していた。今回は5か月の採用連動型インターンで同じような境界の変更が現れた点に意味がある。実際の配属や採点基準、登用実績は現時点では不明だ。
これからの論点は、初期の企画とプロトタイプを横断できる人材と、商用ゲームを安定して開発・運営する専門人材をどう組み合わせるかにある。個人も企業も、その役割の接続を具体的な制作経験から判断する必要がある。
SOURCES
参照した主な資料
- Netmarble Neo公式LinkedIn — 2026年AIインターンシップ募集案内
AI Game Makerという統合職種、正式な受付期間、2027年3月開始と5か月の勤務予定。
- Netmarble Neoの採用関係者による公開説明 — 職種の境界を越える新たな試み
従来のインターンシップとは異なる職種横断型の募集趣旨を説明。
- GameJob — Netmarble Neoの2026年AIインターン事前求人(11月4日)
AI活用テスト、面接、オンライン検査、ポートフォリオ必須、勤務地などを記載。
- Netmarble Neo — 2026年AIインターンシップ公式案内
応募条件や選考詳細の最新版を確認するための会社公式ページ。
- Nexon — 2026年NEXON GAMEJAM公式サイト
ゲーム制作者の単一募集、56人・14チーム、7月の3日間開催、AIツール利用費支援計画。
- JobKorea — Netmarble NeoのAIインターン事前求人
5か月のインターン、ソウル九老区での勤務、給与は会社規定、正社員登用の可能性。
- Netmarbleグループ公式採用ページ
応募時の職種・条件・期限と変更事項を公式の募集情報で再確認。
2026年11月8日時点。Netmarble Neo公式LinkedInはAI Game Maker(ゲーム企画・開発統合)、応募11月11日12:00〜24日23:59(韓国時間)、2027年3月から5か月の採用連動型インターンを告知。GameJobの11月4日付事前求人には書類→AI活用テスト→一次面接→オンライン適性検査→二次面接→健康診断→インターン選抜、ポートフォリオ必須、学歴不問、ソウル市九老区、給与は会社規定とある。求人媒体の掲載日と企業の実際の応募開始日を区別する。Nexonの2026年大学生ゲームジャムは56人・14チーム、7月24〜26日の3日間、企画・開発・アート区分なしの単一募集枠、AIツール利用費40万ウォン支援を計画。会社全体の職種廃止、試験で使用可能なツール、採用後の転換率は確認できない。制作工程や能力に関する説明は公開事実からの分析。